ラブホテルの部屋で電子タバコを燻らせながらいつものようにその時を待っていた。何年も変わらぬ内装の見慣れた風景、ただいつもと少々違うのはこれからやってくる女性と会うのは今日が初めてではないということだ。彼女と会うのは三日ぶりだ。先日呼んだ彼女のことが忘れられず三日間想い続けた私はとうとう今日電話をしてしまったのだ。同じ女性と繰り返しプレイすることの少ない私は湧き上がる気恥ずかしさを誤魔化すように何本も電子タバコを咥えながら到着を待っていた。程なくして玄関の方から小さなノックが聞こえると私は努めて平静を装いながらゆっくりと扉を開けた。
私を一目みた彼女は一瞬驚きの表情を見せ、そして少しづつ強張りがときほぐれるとゆっくりとまたあの笑顔を見せてくれた。小さく挨拶をしながら靴を脱ぐ彼女の耳のあたりでショートカットの髪先がふわりと揺れる。大きめの艶っぽい口元から溢れ出る色気が当たり一面を一気に淫靡な色に染め上げるようだ。微かに鼻腔をくすぐる香水の香りは以前遠い昔に嗅いだことのあるどこか懐かしいような香りでそれがまた私の情感をより一層高めていく。
シャワーを済ませベッドの中央に横たわる私の右隣にそっと彼女が潜り込む。私と彼女はしばし見つめ合うとどちらからともなくそっと唇を重ねた。ねっとりとした唇が私の舌先を小さく吸い上げる。私の身体に触れる彼女の胸の柔らかさに少しづつ興奮は高まり、私は夢中で舌先を動かしていた。彼女の背中にまわした腕で小柄な身体を強く抱きしめ温もりを全身で感じながらいつまでも口づけを交わし続けるのだった。
私の脚の間に移動した彼女はすでに雄々しくいきり立っている股間を両手でそっと包み込むと優しく口に含んだ。先端の敏感な部分が花びらのような唇の中にゆっくりと飲み込まれていく。快楽に小さく身震いをする私の反応を楽しむように口内で舌先がゆっくりと蠢く。私は喘ぎながらも彼女の卑猥な動きをじっと凝視していた。口内に何度も出入りを繰り返す私の肉棒は彼女の唾液を纏いぬらぬらと異様な輝きを放ちながらより一層固くなっていった。
小さくしなやかな舌先が私の乳首をゆっくりとなぜている。乳輪の周辺から中心の突起へ円を描きながら少しづつ近づきそしてまた離れていく。時折、唇を窄め乳首を吸い取ったかと思うと前歯で軽く嚙みあげる。快楽と痛みの絶妙なバランスに私は大きく身をよじりながら喘ぎ声をあげた。彼女の右手はもはや限界寸前の肉棒をそっと握り、柔らかな動きを繰り返していた。ゆっくりと上下運動を繰り返しながらも、親指はローションまみれのぬめった亀頭の先端を執拗に撫でまわす。下腹部からどんどん湧き上がる快楽に抗うことを諦めた私は彼女にそっと口づけを所望した。乳首から口を放し、そっと私の顔に近づいてくる彼女をじっと見つめる。口元にそっとたたずむ小さな黒子がより一層の色気を醸し出している。私は彼女と口づけを交わしながらゆっくりと果てた。